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6000万円で家を購入
当時私は、大手企業に勤めておりました。
夫に先立たれ、女手一つで息子を二人育ててきた私は、経済的には恵まれていた方だと思います。
長男が結婚をして孫も生まれ、私は息子夫婦と孫と次男に囲まれて生活したいと考えました。
それまで住んでいた家は売却し、長男と共同名義で家を建てることにしたのです。
当時の私の年収は900万円ほどでした。
更地を購入し家を建て、総額6000万円、住宅ローンの月々の支払いは20万円ほど。
私が7万円、長男が10万円、次男は3万円を負担していました。
転職、リストラ・・・
しかしそんな中で次男の仕事が定着しない状態でした。
何度も転職を繰り返し、仕事をしていない期間の方が長くなり、いわゆる引き籠りのような状態になっていたのです。
次男が負担していた3万円はもらえなくなってしまったので、住宅ローンは長男と私とで10万円ずつ負担することになりました。
住宅ローンの返済は順調でした。
しかし今度は、長男がリストラされたのです。
次男は相変わらず定職を持たず、長男までも家でブラブラするようになってしまいました。
それでも住宅ローンの返済分は長男の嫁が10万円寄越していたので、ローンの返済で困ることはありませんでした。
3ヶ月ほどで長男の仕事が決まりましたが、年収は半分になってしまったようでした。
給料の減額・・・
そして私の給料も減額となったのです。
給与は1割カット、賞与はオールカットでした。
住宅ローンにはボーナス払いもあったので、お金の工面をしなければいけなくなったのです。
長男も次男もボーナスはありませんでした。
そして私はボーナス払いのために銀行のカードローンを利用しました。
ボーナス払いは32万円。
カードローンの限度額は50万円、32万円を丸々借りました。
住宅ローンもあったので返済はキツく、なるべく多く入金するようにしていましたが、なかなか減るものではありませんでした。
徐々に住宅ローンの月々の返済も困難になり、長男にもう少し負担できないか相談しましたが、長男もまた給料が半分になってしまったため、生活することが大変なようでした。
長男の嫁はパートに出ていましたが、さすがに私が嫁のパート代まで当てにすることはできませんでした。
そうしているうちに、次のボーナス払いが来てしまいました。
私は銀行のカードローンを限度額いっぱいに借り入れをして、足りない分は別のクレジットカードでキャッシングをしました。
民事再生の手続き
借金はどんどん増えていきました。
気が付くと、総額160万円になっていたのです。
いよいよ返済に困るようになり、私は弁護士に相談することにしたのです。
どうしても家を処分するのだけは嫌でした。
こんな思いをして支払ってきたのも、家を手放すことが嫌だったからです。
すると、弁護士が民事再生を勧めてくれました。
民事再生では住宅ローンは対象外になるらしく、家を守りながら借金を圧縮できるということでした。
私は早速その手続きをお願いしました。
すると弁護士から、先に住宅ローンの組み換えをしてボーナス払いがない返済方法に変えた方が良い、というアドバイスを受けました。
債務整理をすると住宅ローンの組み換えが難しくなる場合もあるそうです。
そこで私はまず銀行へ行き、住宅ローンの組み換えをしてボーナス払いを無しにしてもらいました。
それから民事再生の手続きです。
160万円あった借金は100万円に圧縮され、3年間28,000円ほどの返済を続けることになります。
それまでの返済が約80,000円だったので、本当に助かりました。
手続きにかかった期間は4ヶ月くらい、費用は20万円でした。
圧縮される前の借金を思えば20万円の費用は安いですし、支払いは分割でも良いということでしたのでお言葉に甘えることにしました。
本当に助かりました。
住宅ローンはまだまだありますが、家を手放す必要がないだけで救われた思いです。
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