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借金を抱えた離婚

私はバツイチで高校生の娘がいます。
離婚は2年前、元旦那の事業が失敗して、借金を抱えての離婚でした。
元旦那は、フランチャイズでチェーン展開している塾の経営をしていました。
元々は学校の教師をしていたのですが、鬱病になって退職し、治療のために2年間は無職でした。
その2年間は私の収入だけで生活をしていました。
私は保健婦として、大手企業の医療室に勤務していました。
給料は手取りで25万円程度だったので、悪くはありませんでした。
家族3人で何とか生活をしていくことができていたのです。
私は、鬱病になった元旦那に対して、もうフルタイムで働くことは望んでいませんでした。
鬱病で苦しんでいる様子も見ていましたし、無理に社会復帰させることが得策だとも思っていなかったのです。
様子を見て、アルバイトでもいいかな、と思っていました。
しかし元旦那はフランチャイズの塾経営に意欲的になり、申し込みをしてしまったのです。
正直、当時の元旦那には無理じゃないかとも思いましたが、主治医にも相談をしてそのまま経営に踏み出したのです。
借金・・・

塾経営の会社との契約のために支払ったお金は総額300万円、夫名義で会社に借金する形となりました。
その他に、教室となる場所が必要だったため、自宅裏の空き地を購入して小さな建物を建設しました。
その建設費用は土地代も合わせて1800万円。
それは私の名義でローンを組みました。
しかし、塾経営は見事に失敗したのです。
生徒を募集し、授業をし、父兄面談や受験対策が入ってきた頃、案の定、元旦那の鬱病が悪化し始めたのです。
止む無く塾は一時閉鎖とし、それがまさか二度と復活することがないなんて、誰も想像しませんでした。
塾を閉めたまま1年半が経過し、その間も塾経営の会社には300万円の借金を返済し続け、土地建物のローンも支払い続けました。
私の収入だけでは支払っていくことはできなかったので、貯金を切り崩すことになり、経済の破たんが結果的に夫婦の破たんに繋がったのです。
離婚後の債務整理

私は、離婚後も自分の名義で借りた土地と建物のローンだけは支払い続けなければいけませんでした。
仕事と借金返済に必死でしたが、気が付くと娘と笑って過ごす時間もなく、眠れない毎日が続きました。
塾に使っていた建物は売却に出していましたが、全く売れる気配もなく、途方に暮れました。
気付くと私も鬱症状が出るようになり、仕事も休むようになってしまったのです。
精神科で鬱病の診断を受け、それなりに知識はありましたので、仕事を辞めて休養する道を選びました。
しかし借金の返済はあります。
私は、もう限界だと判断し、弁護士に相談することにしたのです。
私が依頼した弁護士さんは、嫌な顔もせずに私の話しを全て聞いてくださいました。
そして「大変でしたね。肩の荷を下ろしましょう」と仰ってくださったのです。
私はそれまで一人で受け止めて一人で頑張っていた思いが一気に溢れて、涙が出てしまいました。
私には土地と建物のローン以外の借金はありませんでした。
しかし売却もできない、利用することもできない土地と建物でしたし、仕事もしていない私には返済していくことなどできません。
選択したのは自己破産です。
収入がないという状況にあって、いつ仕事に復帰できるかも分からなかったので、自己破産以外の選択はできなかったのです。
弁護士に依頼をした直後から返済の必要はなくなり、私は借金の悩みから解放されました。
認可されるまで半年かかりましたが、弁護士さんのお話しでは早い方だったようです。
やっと解決することができました。
売ることもできない、利用することもできない建物、元旦那に払ってもらうことも、自分で払うこともできない借金から、やっと解放されたのです。
借金も離婚問題もやっと解決できた思いです。
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