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借金返済中の入院
借金がある方が入院した場合、それでも返済はしなければいけないのでしょうか。
まず第一にしなければいけないこととして、『債権者への連絡』があります。
入院した旨をきちんと伝え、病名、入院予定期間、仕事の状況などをきちんと伝えましょう。
基本的には入院しているからと言って、返済義務がなくなることはありません。
入院していても、意識がなかったとしても、返済義務はあるのです。
ただし、銀行や大手消費者金融などであれば、場合によっては最大限の譲歩をしてもらえるかもしれません。
利息だけの入金、支払期限の延期など、検討してもらえる場合もあるでしょう。
しかしほとんどの金融機関や貸金業者では、入院をしたことを理由に返済を待ってくれることはありません。
本人が動けないのであれば、家族や知人に頼んででも返済することを望みます。
もしも返済できなかったら
万が一、返済期日になっても入金できなかった場合、どうなるのでしょう。
一般的な遅延と同様の扱いになりますので、「返済のご入金がされていませんが・・」という電話が掛かってくるでしょう。
それでも入金できない場合は、入金されるまで電話や郵便で督促が続けられます。
未払いの状態が3ヶ月継続すれば裁判所に支払いに関する申立てをして、債務者の元には裁判所から一括返済の督促状が届くでしょう。
債務者は異議申し立てをしなければ、一括返済に応じることを認めたと受け取られ、一括返済がされなければ財産の差し押さえが強制執行されてしまいます。
流れは、入院しているからと言って、何も変わらないでしょう。
督促をやめさせる方法
入院中で家に帰ることができない状況にあって、家の郵便受けに督促状が何通も挟まれていたら・・・と想像したら不安になるのではないでしょうか。
また、実家に住んでいる場合は親御さんが督促状を開けてしまう可能性もありますね。
さらに、支払いに応じないことで「実家や職場に連絡されるのではないか」という不安もあるかもしれません。
基本的に、保証人でもない限り、例え親であっても本人以外に対して督促を行うことはありません。
取り立てや督促に関しては貸金業法で厳しく定められているため、その心配は無用でしょう。
しかし支払えない状況にあって督促が続くことは非常にストレスです。
家族や友だちに頼んで返済をしてもらえたり、債権者との交渉で支払いを待ってもらえるのであれば問題はありませんが、頼める人もおらず、債権者にも相談に応じてもらえない場合には、やはり債務整理を視野に入れて専門家への相談が必要になるでしょう。
支払いが遅れることを了承してもらえない限り、支払えない期間は『延滞』として扱われます。
そして入院中の状況にも関わらす、督促は続くでしょう。
債務整理の手続きを開始すれば、督促はなくなります。
弁護士への依頼は、入院中の病院に出張してもらえば良いでしょう。
仕事を辞めた場合
病気で仕事を辞めて、返済することが不可能となった場合、やはり債務整理をすることをお勧めします。
収入がないということは、例え預貯金があったとしても先のことを考えると借金返済に充てるのは無謀だと言えるでしょう。
自己破産で借金をゼロにすることができれば、返済に苦悩することもありませんし、延々と続く督促にストレスを感じる必要もなくなります。
ただし、20万円を超える財産や99万円を超える現金や預貯金に関しては全て没収されてしまうため、ご自身の名義で所有している財産を売却して借金を片付けることができるのであれば、検討する必要がありますね。
債務整理をすることで債権者に迷惑を掛けるという心苦しさはあるかもしれませんが、返済が遅延した状態で支払えない状況を継続するよりは『支払えない』という意思表示をした方が良いでしょう。
病気やケガで入院をすると、実際には借金の返済どころではなくなってしまうかもしれませんが、放置していると知らないところで裁判沙汰にまで発展してしまう恐れがありますので、必ず債権者への一報を入れるようにしてください。
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