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無職で借金を返済するには
無職の方の場合、収入がないわけですから借金の返済は非常に困難でしょう。
まず考えられる方法として、債務整理を利用するということです。
ほかには、2010年以前から借金をしている場合には、過払い金が発生している可能性がありますので、過払い金を借金返済に充てることができます。
しかし無職の方が借金の返済をしても、その後の生活が成り立たなければすぐに借金生活に戻ってしまう可能性は低いとは言えません。
ですから、慎重に考える必要があるでしょう。
3つの債務整理方法
自己破産
無職の方が債務整理を行うとなると、ほとんどの場合『自己破産』となります。
収入がない以上、借金の減額をしても返済していくことは不可能ですので、借金をゼロにする『自己破産』が適切だということです。
ただし、本人の借金はゼロになりますが、連帯保証人がいる場合には連帯保証人に迷惑が掛かることになります。
必ず、前以てきちんとお話しをするようにしましょう。
また、自己破産をすると全ての財産を失ってしまうと言われていますが、実際には生活に最低限必要なものは残すことができます。
クレジットカードや金融機関からの借り入れはできなくなりますし、換価処分の対象となる財産は全て没収されますが、高額なものでなければ没収されることはありません。
そして、自己破産をすると、もしかしたらあったかもしれない過払い金の回収が難しくなります。
後に過払い金があったと分かっても、回収できないことのほうが多いでしょう。
また、自己破産をするには、裁判所からの免責許可が必要です。
下記は免責許可が下りないケースです。
・過去7年以内に免責を受けている
・資産を隠していた
・賭博での借金
・負債額の誤魔化し
・一部の債権者への返済
・財産引き渡しの拒否
尚、自己破産をしても税金や損害賠償、養育費や婚姻費用などは免責となりません。
任意整理
任意整理は利息が免除となる債務整理の方法です。
ですから、あくまでも支払う方向で話しを進める必要があります。
現在、無職であっても、就職する当てがある場合には検討することができるでしょう。
任意整理の場合、裁判所を介さずに債権者との交渉になりますので、手続きはほかの債務整理の方法に比べると簡単に行うことができます。
民事再生(個人再生)
民事再生は借金の減額をすることができる債務整理の方法です。
任意整理同様に、あくまでも支払う方向で話しを進めることになりますので、やはり就職する当てがなければ認可されません。
民事再生は裁判所を介した話し合いとなりますので、交渉に時間が掛かりますが、借金は大きく減額されることが期待できます。
任意整理も民事再生も、自己破産のように財産を失うことはありません。
また、住宅ローンも対象外となりますので、住宅ローンが残っていても家を失わずに手続きすることが可能です。
債務整理をするとブラックリストに載る?
素朴な疑問として債務整理をするとブラックリストに載るかどうかですが、金融事故情報として信用情報機関に記載されてしまいます。
結果として新しくローンを組んだり、クレジットカードを作ったりする事はできなくなってしまいますし、当然ではありますが消費者金融や銀行カードローンも利用できなくなるでしょう。
信用情報機関はJICC、CIC、KSCの3種類がありまして、最長で10年間ブラックリストに掲載され、それぞれが情報を共有しています。
期間はCICやKSCだと延滞や遅延といったものは解消した日からになりますので、債務整理で完済や解決してから年数が計算されますから実質は長く掲載されると考えていた方が良いかもしれません。
これは返済方法や返済額に関わらず問題が解決してからであり気をつけなければなりません。
JICCは債務整理の発生日から5年となっています。
詳しく事故情報の中身を知りたい場合は開示請求ができるようになっていますので内容や期間を知る事ができます。
一つ大きく気になる事として過払い金請求はブラックリストに該当するかどうかですが、これはブラックリストに該当しません。
債務整理をしていたとしても過払い金請求による利息返還はブラックリストに載らないのですが、過払い金請求をした消費者金融等には情報が残りますので、そこで再び利用を考えた場合に審査等は通らないでしょう。
債務整理をして一度ブラックリストに載ってしまえば、消えるまでは新たにキャッシングをする事はできません。
会社員として働いており安定した収入があったとしてもブラックリストに載っている限り利用できませんから期間が終わるまで待ってから利用するようにしてください。
専門家への相談
債務整理など法的措置を執る場合、弁護士や司法書士などの専門家に手続きを依頼しましょう。
多くの弁護士事務所では、無料相談を行っております。
債務整理手続きや弁護士費用などについて、まずは相談するといいでしょう。
また、弁護士費用に不安があるのでしたら、法テラスを利用すれば一時的な弁護士費用の立て替えをしてもらうことができますし、分割払いをすることもできます。
本人が手続きを行うこともできますが、法的な手続きとなりますので素人が行うことは非常に難しいでしょう。
専門家であればスムーズに手続きを行うことができますし、何より確実です。
分割でも費用の支払いが難しいという場合には、親族の方に相談すると良いですね。
生活の立て直し
債務整理をすることで借金生活から抜け出すことができたとしても、無職では生活もままならないでしょう。
生活をするということは、衣食住を安定させることから始まります。
そのためには仕事が必要ですが、ケガや病気で仕事ができない状態の場合や、精神疾患で周りとのコミュニケーションが難しい場合など、すぐに仕事に就くことができない場合はよく考えなければいけません。
可能であれば、実家へ帰って生活の面倒を見てもらいながら養生すると良いですね。
社会復帰を目指している場合には、就労支援を受けたり、短い時間のパートタイマーから始めるのも良いでしょう。
また、自立した生活を目指して就職を見つけるまで、生活保護を受けるという方法もあります。
人生には、どうしても前向きになれない時期もあるでしょう。
いつもいつも前向きに頑張れるときばかりではありませんし、頑張れないことは誰にでもあることです。
不運な状況が重なって、生活することさえも困難な状況になってしまっても、日本にはそのような方を救済する制度が用意されていますので、まずは行政で相談してみると良いでしょう。
ただし、『自己破産をしていてもOK!』『生活保護を受けていても大丈夫!』などという謳い文句で金貸しをしているようなところは、確実に闇金融です。
絶対に闇金融からの借り入れをしてはいけません。
どんなに困っていても、闇金融を利用してしまうと、もっと困った状況が待っています。
「ちょっと借りるだけだから」「すぐに返すから」などという、自分なりの計画など通用しないのが闇金融です。
絶対に、絶対に利用しないでください!!
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