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借金のキッカケ
キッカケはリストラでした。
それまでも給料は高い方ではありませんでしたが、リストラされてからは収入が激減したので本当に大変でした。
元々、営業職だったのですが倉庫の管理に回され、転勤となったため引っ越し費用も掛かりました。
会社からは引っ越し費用の一部が出ましたが、家計からの持ち出しが半分はありました。
給料はそれまでよりさらに安くなり、子どもが小さかったため妻は短い時間のパートくらいにしか出ることができず、家計は苦しくなる一方でした。
我が家の家計は私が管理しており、私は妻に生活費を渡していました。
そんなときに、私の母が入院したのです。
入金費用は長男である私に請求が来ました。
妻は当たり前のように「私が振り込んでくるよ」と言い、振り込み用紙を私に見せました。
入院費用は8万円、そのお金でさえも出すことができなかったのです。
減給になった分の生活費は、貯金で補っていました。
母の入院は、その貯金も底を尽きそうな状況の中でのことでした。
私は、初めてクレジットカードのキャッシングを利用しました。
母の入院費用を払うためでした。
借金生活の始まり
一度キャッシングをしてしまうと、足りないとなるとすぐに利用するようになってしまいました。
貯金が底を尽いていたので、仕方のないことだと自分に言い訳をして、なるべく罪悪感を感じないようにしていたように思います。
そして2枚のクレジットカードのキャッシングは、あっという間に限度額に達してしまい、毎月のリボ払いが負担になりました。
私は、もう1枚だけカードを作ろうと思い、ネットでいろいろ検索をして、携帯電話で申し込みができる消費者金融に決めました。
カードが家に送られてくるときには妻にバレるんじゃないかとハラハラしましたが、個人名で送られてきたのでバレずに済んでホッとしました。
その消費者金融のカードで借り入れをして生活費に回し、また借り入れをして返済をし、50万円の限度額はあっという間に使ってしまいました。
その頃には夜も眠れない日が多くなって、いつも借金の不安と心配をしているような状態でした。
給料は上がる予定はなかったし、遣り甲斐のない仕事をしているストレスもありました。
そして私は、もう1枚カードを作ってしまったのです。
生活もままならず返済に追われる状況の中で、借り入れをして返済に回すことは一時的な回避にしか過ぎませんでした。
返済額が増えたことで、もう金利しか入金できない状況になってしまったのです。
金利しか入金できないということは、一生金利を支払い続けていくということです。
初めてクレジットカードでキャッシングをしたときから、2年が経過していました。
妻に話す
私は、自分でどうすることもできなくなった借金を、全て妻に正直に話すことにしました。
離婚も覚悟の上でした。
借金の総額は180万円でした。
しかし話しを聞いた妻は堪えるように深くタメ息をついて、「早く言ってくれたら良かったのに」と言って、「どうしたら良いのか考えよう」と言ってくれました。
地道に返済することも考えました。
私の職場は副業禁止なので、収入を増やすことはできません。
妻のパートの時間を長くしたとしても、1万くらいしか増やすことはできないのです。
転職も考えましたが、現実的ではないように思えていました。
そして、妻と相談した上で、弁護士さんに相談をすることにしました。
借金生活を脱出
弁護士さんに相談をした結果、民事再生の申請をすることになりました。
180万円あった借金は、100万円まで減額してもらうことができました。
毎月27,800円ずつの返済で3年間で完済する予定です。
私でも返済することが可能です。
本当にホッとしました。
民事再生の申請には半年くらい時間が掛かりましたが、その間の返済は必要なかったので本当に助かりました。
弁護士費用は20万円ほどでしたが、分割払いで了承してもらったので5万円ずつ4回払いにしてもらいました。
民事再生の手続きをしましたが、職場にバレることは一切ありませんでしたので、仕事はそれまで通りに続けることができています。
あの眠れなかった毎日を思うと、嘘のようです。
もっと早く相談すれば良かったと思います。
不安なときに明るく励ましてくださった弁護士さんには、心から感謝しています。
そして、妻にも感謝の気持ちを忘れてはいけないと思っています。
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